男の家事は徹底的|最高の仕上がりのはずが⁉
慣れない男家事も次第に負担ではなくなり
私は39歳の男性で会社員をしています。家族構成は妻と娘で、妻は現在妊娠中です。今回の妊娠では、妻の体調が優れない事が多く、負担をかけない為、家事全般は私が担当するようにしています。掃除や洗濯、洗い物、娘の世話など、普段は妻に任せっきりだったので、最初の内は慣れない作業に一苦労。しかし段々と慣れてくると、細かい部分までしないと気が済まなくなるようになり、次第に家事が負担にならなくなって行きました。
そんなある夏の休日。梅雨時に布団が全く干せていなかったので、ジメジメとしており、その日は特に出掛ける用事が無かったので、全ての布団を干す事にしました。薄いタオルケットやシーツ、カバーなどは洗濯機に掛け、敷布団やマットレス、分厚めの布団は全部、ベランダに天日干し。何度も洗濯機を回したり、消臭スプレーをするなど、最高の状態に仕上げたいと徹底し、朝から始めた作業が終わったのはお昼前。汗をシャワーで落とし、昼食を取ると、適度な疲れで猛烈な眠気が襲って来ました。
男の家事は徹底的。しかし疲れて昼寝中に・・・
日差しがあるし、雨も降らないから夕方まで干していても大丈夫だろうと考え、とりあえず数時間ほど昼寝をする事にしました。クーラーの効いた部屋で雑魚寝をし、1時間ほど経過した頃、突然、インターホンが鳴り響きました。折角、気持ちよく寝ていたのに最悪だとおもいながら応答すると、隣のおばあさんが「布団大変よ!」と慌てた様子で叫んでいました。
何が大変なんだと窓を開けて外を見てみると、何とベランダに干していた布団やマットレスが、家の前の田んぼに全て落ちていました。田んぼは水が張った状態なので、マットレスは泥水を吸い上げ、再起不能の状態。布団類はすぐに洗濯すれば間に合うかもと考え、風呂場で水洗いをした後、洗濯機を回しました。
洗濯槽の中は地獄絵図
しかし洗濯機を回して数十分ほど経過した頃、「グワングワン」という異音が聴こえてきました。何事だと洗濯機を止めてみると、洗濯槽から布団がはみ出ており、蓋の金具と擦れた状態になっていました。布団は刃物で引き裂かれたような状態で、洗濯槽の中は飛び出た羽毛で溢れていました。その光景はまるで地獄絵図。
掛け布団と敷布団が全く使い物にならない状態になり、結局全ての掛け布団と敷布団、マットを新たに再購入する事になってしまいました。妻の体調はますます悪くなり、田んぼの地主さんからはきつく叱られるなど、散々で、爽やかに夜を迎えるはずが、散々な1日になってしまいました。